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朝の連続テレビ小説舞いあがれ! 18週 (あらすじ・感想と考察)

舞いあがれ!18週 親子の絆 あらすじ・感想と考察

作 佃良太  音楽 富貴晴美

キャスト

岩倉舞(福原遥)岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二)梅津勝(山口智充)梅津雪乃(くわばたりえ)望月久留美山下美月)望月佳晴(松尾諭)笠巻久之(古館寛治)結城章(葵揚)リュー北条(川島潤哉)荒金正人(鶴見辰吾)才津祥子(高畑淳子)他

 

目次

 

第17週のあらすじはこちら⇩

 

sahimajin.hatenablog.com

 

あらすじ

1月30日 月曜日

梅津でお好み焼きを食べている悠人。そこへ舞、めぐみさん、貴司くんがやってくる。今日は梅津を貸し切って、貴司くんの長山短歌賞受賞を祝うパーティーをするのだ。「今日は歌人、貴司の門出を祝う会や!」と張り切る雪乃さん。

皆でお好み焼きを囲みながら、貴司の受賞を喜ぶ。そして、貴司くんは両親に「おとん、おかん、ありがとう。こんな賞取れたのも好き勝手してた僕をずっと見守ってくれたからです。ほんまありがとう。」と感謝を述べる。嬉し泣きをする雪乃さん。

そこへ、久留美が婚約者の八神先生を連れて訪れる。そして舞は久留美の左手に婚約指輪が光っていることに気づく。二人の登場にお祝いムードは最骨頂に。二人の馴れ初めなどを聞いて盛り上がっている中、悠人は梅津にお金を渡して足早に東京へ帰っていくのだった。そんな悠人を心配そうに見つめるめぐみさん。

そんな中、舞と貴司の関係を勘違いした八神先生が二人をWデートに誘う。否定する二人。

週末が明け、航空機エンジン用ボルトの品質試験の日を迎える。試験会場は、同じボルトの発注を受けたアサギリ工業で行う。アサギリ工業の会社を訪れた舞たちは工場の広さや高度な機械の多さに驚きを隠せない。

そこへ荒金らがやってくる。(アサギリ工業は)すごいですと言う舞だったが、臆せずに「正々堂々戦わせてもらいます」と宣言するのだった。

公式ホームページより

1月31日 火曜日

品質検査が始まる。まずはボルトに傷がないかの確認を行い、合格。(ボルトを特殊な液体につけてそれを暗室でチェックする)次に、ボルトを切れるまで引っ張り、ある一定の数値を越えれば合格という検査も見事突破する。

この結果を見て、本当に御社で作ったのですかと訝しがるアサギリ工業の社員に、東大阪の他の工場にも手伝ってもらったことを話す舞。「これは東大阪の技術が結集したボルトなんです」と言う。それに対してライバル社員は、本発注になったら様々な面から見て(数カ所で分担して作るというのは)難しいのではないかと言うが、荒金さんは「全くの夢物語ではないと思いますがね」と舞の背中を押すのだった。

舞が仕事終わりにデラシネによると、長山出版の社員が貴司くんを訪ねて来ていた。編集者のルー北条に「歌集売りたいなら作者の顔が大事よ」と言われ、戸惑いを感じる貴司くん。

舞がノーサイドを訪れると久留美と父親の佳晴さんが何やらそわそわしている。聞くと、両家の顔合わせをノーサイドで行うのだという。その案は父親が出したのだと言う久留美は何やら心配そうでありながらも楽しそうな様子。

顔合わせ当日、二人の前に現れたのは八神先生の母親だけだった。開口一番、「蓮太郎とあなたの婚約はなかったことにしていただきます。」と言う母親。佳晴さんがどうしてと聞くと、あなたに職がないことや離婚歴があることと次々に挙げ、だからそのような家庭の娘さんと自分の息子を結婚させられないという。

足早に帰ろうとする八神先生の母親に佳晴さんは土下座をし、必死に帰らせまいと止めようとするも聞く耳を持たない。(ノーサイドを顔合わせ場所に選んだのは自分にはラグビーしかない、高級な料亭では緊張して何も話せなくなってしまうという理由からだった。)そんな父親の姿を見た久留美は「お父ちゃん、もうええ。申し訳ありませんでした。」というのだった。

公式ホームページより

2月1日 水曜日

先ほどのひと騒動で意気消沈の久留美のところへ八神先生が現れ、経緯を説明して謝罪する。また、両親は自分が説得すると言う。

一方、デラシネでは貴司くんが舞に毎日編集者の北条さんが打ち合わせに来ると話す。少し疲れた様子の貴司。何かあったのと聞く舞に「ほんま大したことないねん。歌集売るの大変やなと思ただけ」と答える。

そこへ疲れ切った様子の久留美が訪れる。久留美は舞と貴司にお父ちゃんや八神先生に対する不満を漏らすも、貴司はおっちゃん大変やったんやろ、と言うのだった。

その晩、梅津で飲む佳晴さん。道子さんら皆で今日会ったことを話していると、八神先生が会いにやってくる。

翌朝、久留美は佳晴さんから八神先生の紹介で面接を受けに行くことを聞き、いかんでいいと止めるも「これ以上お前の足引っ張りたくない。お前は自分の幸せ考えたらいいんや」と言われる。

日中、舞は久留美からの電話を受けノーサイドに駆けつける。そこでは久留美が八神先生に指輪を返し、結婚できないと言っていたのだった。「お父さんがちゃんとしてくれたら」「今のままじゃ不幸だ」「僕が助けてあげたい」と言葉を並べる八神先生だったが、「ごめんなさい、別れてください」と言う久留美

何もしゃべらない久留美と舞の元に、店にやってきた佳晴さんがやってきて「大きい会社に就職できる。だから結婚できるぞ」と言うも久留美は泣いて首を横に振る。

留美は、今でも自分は幸せだし、自分の結婚のためにお父ちゃんが無理に変わって欲しくない、それが一番に望んでいることだった。

それを知った佳晴さんは「ごめんな」と泣きながら謝るのだった。

公式twitterより

2月2日 木曜日

祥子さんから以前話していた釣り教室のチラシが同封された手紙が届く。舞は早速電話をかけると、教室の準備で島の人たちは皆忙しくしていると元気そうに話すばんば。舞はお父ちゃんの夢だった航空機部品を作っていることを話す。「無理せんで、きばってな」

荒金がIWAKURAを訪れ、試作品の品質検査の結果を報告する。IWAKURAのボルトの品質は素晴らしかったものの、本発注はアサギリ工業にお願いするということだった。理由はやはり、工場内での量産が難しいため。

また、荒金は以前浩太さんが菱崎重工で働いていた時の同僚だった。その時、浩太さんが航空機部品を作るという夢を話していたことを懐かしそうに語る。

そして荒金は社長に、将来的に航空機部品に特化した工場にしないかと提案する。そうすれば浩太さんの夢も叶うと思い、賛成の姿勢を示す舞。しかし、社長はその提案を断る。私にはなんとか今の形を守って続けていくことが精一杯で、航空機部品に特化することは絶対にない、と言うのだった。

その晩、仏壇に完成したボルトを供える舞とめぐみさん。「お母ちゃんも(航空機部品を作るという)同じ夢を見てると思ってた」という舞に、「見てたよ」というめぐみさん。「でも航空機部品にチャレンジしてみてこの夢がどれだけ大変かよく分かった。また、私が会社をどうしていきたいか考えるきっかけになった

「勝手に決めてごめんな」と謝るめぐみさんに、舞は「ううん。お母ちゃん、かっこええ社長さんやわ」と言い、二人は微笑み合う。

デラシネで舞は、これから何を目指したらいいかわからない、心に穴が空いたみたいだと貴司くんに漏らす。それに対して貴司くんは、ゆっくり気持ちの流れに任せたらいいと言うのだった。

後日、舞の元に荒金から直々に電話がかかってくる。それは、菱崎重工からの自動車部品の発注だった。難しい部品の発注に俄然やる気になる社員たち。

後日、ノーサイドで悠人はめぐみさんに工場の権利を返すと言いだす。いつもと様子の違う悠人を訝しがるめぐみさんだったが、悠人は逃げるように店を出て行ってしまう。

仕事が何やら危機に直面している様子の悠人だった。

公式twitterより

2月3日 金曜日

舞のところに吉田くんと水島くんが訪ねてくる。貴司くんにデラシネの中の場所を貸してもらい、久しぶりに語らう3人。

同期の話題になり、吉田も含め皆副操縦士として頑張っているという。柏木の話になると遠慮する舞に対して、「別れても仲間なんだからさ」遠慮しなくてもいいと言ってくれる水島。

一方、水島はスーパーの副店長に昇格したと言う。そんな彼らを見て、(キャプテンとか店長とか)大きい目標があって羨ましいとつぶやく舞。その言葉を聞いて、貴司くんは「目標って今のその会社のことだけやなくてもええんちゃうかな」と言う。2人も舞に、経験も沢山あるしパイロットの資格がなくなったわけじゃないから、飛びたくなったらまた空を飛んでもいい、と言って励ましてくれる。「空も飛べて、部品も作れる。そんな人なかなかいないよな〜」と水島。皆のおかげで前向きな気持ちになれた舞だった。

翌日五島では、若者向けの釣り教室が開催され、島の内外から大勢の若者が訪れ大きな賑わいを見せていた。そんな中、釣りの後の飲み会で一太と仲良くなった女性が大阪の百貨店に勤務しており、そこで物産展をしないかと話を持ちかける。大いに沸く祥子さんや島の皆。

その頃、めぐみさんは自分にIWAKURAの権利を譲った悠人の様子がおかしかったと思い返し、案じていた。

悠人は取り返しがつかないほどの大きな損失を出し、崖っぷちに立たされていた。まだどうにかなる、という悠人だったが翌日のニュースで彼のインサイダー取り引きの疑惑が報じられるのだった。

公式twitterより

今週の感想・考察

今週はそれぞれの分岐点が描かれた週だったと思います。先週からの流れだと皆が上手くいくのかなという雰囲気でしたが、全くそんなことはなく...。久留美の婚約を破棄する姿は印象的でした。彼女は周りが思っているよりもお父ちゃんを大切に思っていて、その存在を無下に扱われることが許せなかったんでしょう。

今週から脚本の方が変わって話の運び方も大きく変わるのかなと思っていましたが、そこまで大きな変化はなかった印象でした。舞と貴司くんと関係もそのままでしたし、いきなり荒金さんの言うことに乗せられて航空機部品に特化することもありませんでした。あくまでも一人一人がちゃんと現実を見つめて自分のできることをやるという姿勢が伝わってきました。

先週、今週とあまり大きな動きがなかったので(航空機部品の試作の話はありましたが...)、来週は大きな変化があると垂れなくていいですね。悠人の行く末と舞は今後、何をモチベーションに生きて行くかがポイントになってきそうです。