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朝の連続テレビ小説舞いあがれ! 最終週(あらすじ・感想と考察)【毎日更新!】

朝ドラ舞いあがれ!最終週 私たちの翼 あらすじ・感想と考察

  桑原亮子   音楽  富貴晴美

 

キャスト

梅津舞(福原遥)岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二)梅津勝(山口智充)梅津雪乃(くわばたりえ刈谷博文(高杉真宙)望月久留美山下美月)望月佳晴(松尾諭)笠巻久之(古館寛治)結城章(葵揚)山田紗江(大浦千佳)御園純(山口紗弥加)リュー北條(川島潤哉)八木巌(又吉直樹)浦信吾(鈴木浩介)木戸豪(哀川翔)浦一太(若林元太)中山さくら(長濱ねる)才津祥子(高畑淳子)他

 

目次

 

第25週のあらすじはこちら⇩

sahimajin.hatenablog.com

 

あらすじ

3月27日 月曜日

アビキルではより進化した試作の製作に邁進する。それに伴ってこんねくともアビキルのサポートを続けていた。刈谷は皆に、今年中に有人飛行を実現させるには飛行試験を少なくとも500回はやらなければいけないと言う。また、試験データの整理をしてくれる数字に強い人はいないかと聞かれ、舞はある人を連れてくる。後日、アビキルへやってきた森繁朝陽君。大学で惑星探査ドローンの勉強をしているという朝陽君はアビキルの試作機にも興味を示し、生き生きと話をし始める。

デラシネで店番をする祥子さんは小学生に写真集を見せながら五島の話をする。祥子さんは今も五島を懐かしく思い、望郷の念に駆られている様子だった。その夜、舞に章への仕事の引き継ぎは順調だと話すめぐみさん。舞は時計を見て、パリは今頃何時頃かと気にしていた。

パリに着いておっちゃんのアパルトマンを訪れた貴司は、部屋で自分の歌集を見つける。「感想は言わんといて。褒められても貶されても辛い」と吐き捨てるように言う貴司。そして、今まで心の中に抱えてきた不安や苦しさを吐き出す。それを静かに聞くおっちゃん。貴司の話が終わると、おっちゃんは昔自分が愛していた人の話を始める。もう今はいないその人に思いを馳せながらその人が昔いた町にその人を探しに行くのだと言う。「知り合いのおらん町ひとりぼっちで歩いていたら声が聞こえる時がある。昔と変わらん優しい声がな、そっと会いに来てくれるんや」そう言い残して出かけていくおっちゃん。翌朝貴司が起きると、呼ばれた、と書置きを残しておっちゃんはいなくなっていた。

公式ホームページより

3月28日 火曜日

アビキル飛行試験を繰り返し、有人飛行に向けて検証を重ねていた。また、次なる屋外での飛行試験に向けて準備を進めるも、その許可が中々下りない。それに加え、型式証明という厳しい基準をクリアせねばいけないという課題もあった。空飛ぶ車の実現までの道のりは長いと痛感するアビキルの皆。舞は以前、荒金が父と共に航空機を作る夢を持っていたと話していたことを思い出して彼をアビキルへ連れてくる。荒金はアビキュラに強く興味を示し、型式証明の取得にも協力してくれると言ってくれる。

長崎から休暇で帰ってきた久留美は悠人といつものように公園で過ごす。話の流れで「どうせ人間なんて一人で死んで一人で死んでいくねん」と言う悠人。しかし、その後立ち上がり、「そやけど長い人生50年くらい二人で生きるのも悪くないかもな」と言ってプロポーズをする。それを嬉しそうに受ける久留美。悠人と久留美ノーサイドを訪れ、佳晴さんと道子さんに結婚をお願いしに行く。泣きながら、悠人に「娘をよろしくおねがいします」と言う佳晴さん。それにつられて泣く久留美と道子さん。後日、岩倉家にて結婚の報告をする二人。すごくびっくりした様子のめぐみさんと祥子さん。皆、口々におめでとうと伝える。

一方、パリにいる貴司はまだ詩が書けないでいた。そんな中舞から悠人たちが結婚するとメールが届く。そのメールに「僕はもう少しパリにいます」と返信する貴司。

2023年3月、まだ貴司は帰ってこず、舞とはメールのやり取りを続けていた。そんな中、パリはノックダウンしてしまう。

公式twitterより

3月29日 水曜日

ノックダウンしたパリで貴司は一人部屋にこもり、1ヶ月が経った。空を通った飛行機を何気なく見つめていると、貴司の脳内に舞と過ごした日々とたくさんの思い出がありありと思い出される。そして、何か思いついた様子で再び筆をとるのだった。 日本も緊急事態宣言が出され、IWAKURAもこんねくとも業務形態を変えざるを得なくなる。そんな中デラシネに行こうとする祥子さんを止めるめぐみさん。祥子さんはみんなで撮った写真を見て、「五島に帰ってみんなに会いたか」と呟く。

アビキルでは刈谷が皆の前でこの秋に有人フライトをすると言うと、それを制止する玉本。玉本は刈谷にもっとこの状況を見ろ、と訴える。先を急ごうとする刈谷に舞は昔祥子さんに言われた「いつか空が晴れるまでできることをやったらええ」という言葉を伝え、刈谷に一人で焦らないでください、私もできることを考えます、と言うのだった。

舞が歩を寝かしつけていると貴司から電話がかかってくる。貴司は今、舞に向けて随筆を書いていると言う。久しぶりにお互いの声を聞く二人。「会いたい」「私も会いたい」「家帰るわ」「待ってる」。 いつもより元気がないばんばを見て、どうしたのかとめぐみさんに尋ねる舞。めぐみさんは決心したように、五島に帰りたいと言うばんばと一緒に自分も五島に行く、と言う。 貴司と電話をしながら、飛行機のチケットが取れない、ひとっ飛びで帰れたらいいのに、と話しているとその会話で何か閃いた様子の舞。後日、アビキルは徹底した感染対策を行い、作業を再開する。

公式twitterより

3月30日 木曜日

貴司がパリから東大阪に帰ってくる。再会を喜び、抱き合う3人。 アビキルでは空飛ぶ車についてより多くの人に知ってもらうため、PR動画を撮影。このおかげでベンチャー企業からの出資も叶い、物事は順調に進み始めていた。 それから6年が経った2026年、パリでは八木のおっちゃんが貴司の書いた随筆を読んでいた。「妻はテストパイロットとして飛行試験を繰り返し、仲間たちと空飛ぶ車の改良を進めた。やがて厳しい基準をクリアすると、その機体はとうとう日本の空を飛び始めたのだ。【深海の星を知らない魚(うお)のためカササギがこぼした流れ星】」

IWAKURAを離れることになっためぐみさん。章を始めとした社員、舞と悠人に労われながら仕事を終えるのだった。 年が明け2027年、祥子さんと一緒にめぐみさんと舞たち一家は五島へ向かう。五島に着くと島の皆が出迎えに来てくれる。島の皆との再会を喜ぶ祥子さん。 空飛ぶ車カササギの初フライトが五島で行われる。舞が機体を操縦し、祥子さんと離島へ向かうお医者さんを乗せて往診に向かう。皆、出発をワクワクしながら待ち詫びていた。

公式twitterより

3月31日 金曜日

本部(アビキル)には、御園さん、章、笠巻さんが、ノーサイドには悠人と久留美とその娘、難波バードマンの仲間達、舞の航空学校の同期が、カササギと舞の初フライトを見届けるために集まってくる。フライトの時間が迫る舞。舞は家族や島の皆に「行ってきます」と言って機体に乗り込む。祥子さんたちの準備も整い、いよいよフライト。たくさんの人たちが近くからも遠くからも見守る中、カササギが離陸する。その様子を見ながら難波バードマンの皆は、スワン号で琵琶湖を飛んだ時のことを思い出す。「岩倉、自分最高やで」と言う由良に賛同する皆。一方、舞が飛ぶ姿を見て「浩太さん、舞が空飛んでるで。イワクラのネジ乗せて」と嬉しそうなめぐみさん。悠人も「おやじ夢叶ったな」と呟く。航空学校の同期もそれぞれがあの時あった、若かりし頃の思い出を回顧していた。

空を飛ぶ舞たちの眼前に大瀬崎灯台が現れる。その景色をリモートで見ながら、舞と一緒に貴司を迎えに行った時のことを思い起こす。「貴司くんが自分を見つけた場所です」。舞たちが上空を飛んでいると知嘉島が見えてくる。舞を見て、舞が小さかった頃五島で話したことを思い出しながら「舞や、向かい風に負けんかったね」と言う祥子さん。

舞は本部に伝える。「こちらカササギ、一つ目の目的地に到着します

公式twitterより

今週の感想・考察

ついに最終回を迎えました!先週から始まった空飛ぶ車のエピソードは(最後は車ではなくなっていましたが)、あまり現実味を帯びていないのに実際にそのようなプロジェクトがあることに驚きました。今回のドラマでもっとスポットが当たって欲しいです。

少し全体的に駆け足な最終週で内容も詰め込んでいた感もありましたが、安定の舞ちゃん節と人々の温かい描写は変わらずで安心しました。貴司がパリへ行った時、舞の連絡をしなかった行動が捉え方によっては薄情に見えそうですが、私は舞なりの考えがあって連絡しなかったのかなと思いました。なんでも闇雲に心配すればいいというわけではないですよね。 悠人兄ちゃんと久留美のエピソードも駆け足でしたが、すごくお似合いのカップルで素敵でした。きっと悠人の改心、久留美の婚約破棄という苦い思い出があったからこそ二人は結ばれたんでしょう。 

と、感想を書き始めたらキリないですが。途中脚本家の方が変わり、物語の雰囲気も違ってきたりしましたが今思えば緩急があっておもしろかったです。そして、やはり私は桑原さんの書かれた舞の幼少期のエピソードが好きです。すごく丁寧で、優しい、見ていると安心する脚本で、安易な言葉になりますがとても心情豊かにさせてくれました。この作品を楽しく視聴できてよかったです!読んでいただきありがとうございました。