朝の連続テレビ小説舞いあがれ! 22週(あらすじ・感想と考察)【毎日更新!】
朝ドラ舞いあがれ!22週 冒険のはじまり あらすじ・感想と考察
作 桑原亮子 音楽 富貴晴美
キャスト
梅津舞(福原遥)岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二)梅津勝(山口智充)梅津雪乃(くわばたりえ)望月久留美(山下美月)望月佳晴(松尾諭)笠巻久之(古館寛治)結城章(葵揚)山田紗江(大浦千佳)御園純(山口紗弥加)リュー北條(川島潤哉)安川龍平(駿河太郎)浦信吾(鈴木浩介)木戸豪(哀川翔)浦一太(若林元太)中山さくら(長濱ねる)才津祥子(高畑淳子)他
目次
第21週のあらすじはこちら⇩
あらすじ
2月27日 月曜日
皆で次回のオープンファクトリーの話で盛り上がっていると、一人の職人が突然怒り出す。小堺という職人は皆に「スクラムが組めるのは力がある工場だけや」と言い放つ。そんな小堺を必死で止める曽根社長。
曽根によると小堺の工場はひし形金網を作っているのだが、工場の経営は厳しいらしい。舞は、IWAKURAの経営が危機に直面していた時のお父ちゃんの言葉を思い出していた。
御園とノーサイドでお昼を食べながら、舞はオープンファクトリーを企画する時に小堺さんのような人たちのことを考えてられていなかったと反省する。
御園は「小堺さん、悔しさをどこにぶつけていいのかわからないのかもね」と言い、彼女の実家の工場がつぶれた時のことに思いを馳せる。舞は小堺の工場の助けになりたいと考える。
舞は、IWAKURAもお世話になっている線材業者の堤さんをつかまえて話を聞くも、金網は使い道が少ないという理由から廃業した会社が多いと聞くのだった。それを聞いた舞は、「そやったら、新しい使い道を考えられたらいいんですよね」と言う。
後日、梅津で昼食をとる小堺と曽根を訪れる舞。舞は、小堺に自分で考えた金網の活用法を提案する。技術力を生かして自社製品を作ることを勧めるも、今まで下請けしかやってこなかった小堺は無理だと言い、舞の話に聞く耳を持たなかった。
リュー北條はデラシネを訪れ、この前やった短歌教室が好評であちこちの学校から依頼が来ていると報告する。報告を聞いて嬉しそうな貴司。
北條は貴司に、日本中を旅しながら子供達に歌を教えて、自分でも歌を作り、それをエッセイで連載するのはどうか?と提案する。思いあぐねた様子で「考える時間をください」という貴司。そんな貴司に北條は、「旅をしながら歌を作る、それが梅津さんの原点でしょ」と言うのだった。
その日の晩、舞はいらない金網をもらってきて新しい使い道を考えていた。そんな舞を優しく見守る貴司。舞は東大阪の町工場が持つ先行きの見えない現状を、どうにかしたいのだと貴司に話す。
後日、舞は小堺に呼び出され梅津に行くと、小堺は開口一番、「会社を畳もうと思う」と言うのだった。
2月28日 火曜日
小堺は会社をたたむ、「もうここまでや」と苦しそうに話す。舞は、小堺に会社をたたむまで一緒に金網で自社製品を作ろうと提案する。一生懸命説得する舞に「なんでそこまですんねん」と聞く小堺。それに対して舞は、「小堺さんだけの問題やないからです」と答える。
デラシネにやってくる大ちゃん。最近ひなちゃんは来ることがなく、貴司が尋ねるとカラオケやゲーセンで忙しいらしい。貴司が「ひなちゃん楽しそう?」と聞くと、「そう見えるけど楽しいかは知らん」と答える大ちゃん。
3週間かけて金網のハンモックが完成する。製造に協力した曽根や的場さんも満足そうな様子。小堺は協力してくれた皆に頭を下げてお礼を述べる。
夕方、御園に呼ばれて舞はノーサイドへ向かう。お酒を飲みながら、御園は自分が営業部に異動になったと切り出す。舞は彼女を気にかけるも、御園は「これからの行き方を考えるチャンスをもらった」と前向きな様子。「(今まで頑張っている人を取材する側だったから)これを機に私も何かを頑張っている側になりたい」と言う。乾杯する二人。
舞は渥美に完成したハンモックを見せる。すると、渥美から河内大学が校舎のリノベーションをしているのだが、地元の産業を取り入れようとしているため話を聞いてくれるかもしれない、という情報をもらう。
後日、河内大学の人を招いて舞と小堺で金網のハンモックの良さや作った過程を紹介する。寝心地も良い、と二人の反応は上々だったが、残る一人は持ち帰って検討すると言って帰ろうとしてしまう。
そんな中、舞は3人を引き止め、「金網って面白いんです。ーー頑丈やけど、しなやかで。ただの壁とは違うんやなて。私にも発見がありました。」と熱弁する。すると、1人が校舎のフェンスをこの金網にしたらどうかと提案してくる。予想外の提案に喜ぶ小堺と舞だった。
3月1日 水曜日
河内大学から構内のフリースペースのデザインを考えるにあたって、ハンモックのような町工場で作った家具や備品を置きたいという相談を受ける舞。舞は、町工場のまとめ役になってこのプロジェクトに携わってほしいと頼まれる。
その夜、梅津で町工場の社長たちにインテリアデザインのアイデアを募る舞。皆このプロジェクトに乗り気な様子で盛り上がっていた。
夜中までデザインを考える舞。起きてきためぐみさんに「舞はお父ちゃんみたいなこと言うてるわ」と言われ、『まだ世の中にないものを作り出す、人を笑顔にする』と口を揃えて浩太さんを真似る二人。
ノーサイドで舞は久留美に今やっているプロジェクトについて話す。楽しそうに取り組む舞の姿を見て「舞はええなあ」と言う久留美。久留美は今の仕事について考えることがある様子。
夜、貴司は舞に連載の話をする。連載するとなると留守がちになる、それに今の生活が大切だからと悩む様子の貴司に「けど、旅したいんちゃう?」と言う舞。
一方、舞は今の仕事の現状について相談する。IWAKURAの仕事と町工場繋げる仕事の両方をするのは難しい、と言う舞に貴司は「舞ちゃんがほんまに大事だと思う仕事をやったらええと思う」とアドバイスするのだった。
梅津で待ち合わせる舞と御園。御園は舞がデザインしているインテリアを見て、その仕事いいね、と言うも仕事とは言えないと返す舞。それを聞き御園は、「仕事にしたら、会社作って」と提案する。
従来の元請けと下請けの関係ではなく、町工場がまとまって作った商品を買い手に繋げるという仕事。これは新しくてこれからすごく伸びるかもしれない、「冒険してみる価値はあると思う」と力強く新しい仕事の可能性を語る御園。また、舞が起業するなら私も一緒にやりたい、と言う。舞はいきなりの起業という言葉にびっくりし、期待と不安が入り混じった表情だった。
同じ頃、ノーサイドを出た久留美は外で悠人とばったり会う。数言と話して別れる二人だったが、久留美は笑顔で嬉しそうな様子だった。
3月2日 木曜日
舞は、めぐみさんと貴司になぜ起業という話になったのかことの成り行きを説明する。まだ起業は決まったことではないが、町工場と人を繋げる仕事がしたいと言う舞に、「それは仕事になるん?」と聞くめぐみさん。「仕事にしたい」と答える舞にめぐみさんは親として応援する、と言ってくれる。
貴司がデラシネで店番をしているとひなちゃんが久しぶりに店にやってくる。以前と雰囲気が変わった様子。
広辞苑を見ながら「言葉ってさ、こんなにいっぱいいらんくない?」というひなちゃん。学校ではみんなに合わせてやばい、かわいい、きもいと言っていればいいのだという。また、ひなちゃんは大ちゃんにも「きもい」と言ってしまったと言う。それを黙って聞く貴司。
帰り際、貴司はひなちゃんに「言葉がいっぱいあるのは自分にぴったりな言葉をにつけるためやで」といい、ひなちゃんをたしなめる。
ノーサイドで会うめぐみさんと悠人。めぐみさんは悠人に、舞が起業を考えてるようだから相談に乗ってあげてほしいと言う。忙しいと言いながらも岩倉家へやってくる悠人。
悠人は舞に企業の厳しさを教える。それでも、舞は今まで見てきた町工場の辛い現実をどうにかしたいのだと言う。悠人にどうやって利益を出すのかと聞かれ、返事に詰まる舞。
デラシネで起業の計画を練る舞。頑張っている彼女を見て貴司はねぎらいの言葉をかける。そこへ、ひなちゃんがやってくる。大ちゃんに心から謝るひなちゃん。
そんなひなちゃんに大ちゃんは「変わってもええと思うで。けどありがとう」と言うのだった。
その夜、貴司は舞に連載を引き受けることにしたと話す。また、デラシネはアルバイトを雇い、閉めないことにしたとも。お互い頑張ろう、と頷きあう二人。
後日、舞と御園はめぐみさんと悠人の前で自分たちの起業を資料を用いてプレゼンする。めぐみさんは賛成するも、悠人は...。
3月3日 金曜日
舞の作った起業案を甘いと指摘する悠人。一方、めぐみさんは舞の心意気を聞き、自分なら投資したいと言う。それを聞いた悠人は「この会社を立ち上げるのならIWAKURAの子会社にするしかない」と提案する。
めぐみさんに「お願いします」と頭を下げる舞と御園。それを承諾するめぐみさん。
舞は、浩太さんに新しい仕事を始めることを報告し、めぐみさんにもお礼を言う。
めぐみさんは「舞なら、きっとやれる。ここまで一緒に来てくれてありがとう」と言うのだった。
IWAKURAの皆を集めて、舞が子会社を設立することを伝える。皆、舞の門出を応援し、祝福してくれた。
ノーサイドで舞と御園は企業までにやることをチェックする。まず、名前を決めることにする二人。
デラシネで、舞は大ちゃんに「会社の名前、どんなんがええと思う?」と聞くと、英語がいいと返される。「コネクト」はどうかと言うと、今度はひなちゃんから「なんかシュッとしすぎや」と言われ、考える舞。
舞と貴司が家に帰ると、ばんばが舞の企業のお祝いにたくさんの魚を送ってきてくれた。せっかくだから御園さんと久留美ちゃんも呼ぼうと言うめぐみさん。
舞は五島弁で「おいで」の意味を持つ単語、「こんね」と「コネクト」を繋げて、会社の名前を「こんねくと」にしたらどうか?と言うと御園も賛成し、会社の名前が決定する。
皆で五島の話、仕事や会社の話をしながら、美味しい魚料理を食べて楽しい時間を過ごす。
久留美は舞の家から帰る途中、梅津から出てきた悠人とばったり出くわす。
公園でビールを飲みながら話す二人。久留美が「今何してはるんですか?」と聞くと、「金稼いでる」と答える悠人。ただ、今まではお金を増やすためだったが、今は会社を育てるために投資をしているという。
「かっこいいですね」と久留美が言うと「今気付いたんか?」と返す悠人。
事務所を借りて会社の看板を設置する舞たち。いい仕事をしよう、と握手を交わす二人だった。
今週の感想と考察
今週は、舞の新たな道が開ける様子が描かれていました。元はと言えば御園に言われて開催したオープンファクトリーがきっかけで、そこからどんどん派生していった様子。以前から東大阪の工場の現状を見てきた(そういう描写がたくさんあった)舞にとって、この起業は必然的なものだったのかもしれないですね。
今週頻繁に登場した小堺さんや曽根さんが大阪らしいキャラクターで面白かったです。
冗談なのか真剣なのか分からないような発言が関東人からするとドキッとしました。
御園さんは大人の女性!という感じですが、心は面白いことにまっすぐで少女らしさもあるな〜と感じました。今後、二人のチームワークが問われそうな展開ですね。
貴司に関しては、一貫して自分のペースを守るということに徹していると思います。そして、結婚して大事なものが増えた今、やりたいことと大事なものを守ることの折衷案を取るのが貴司らしくて良かったです。普通なら勢いで全国回っちゃいそうですが、それをせずに自分のペースを守り、自分らしさを忘れないところ、見習いたいですね。
これからは舞の起業(少し構想が甘いような気がしますが...)がどういう関わりを産んで発展していくのか、楽しみです。また、久留美と悠人の関係性もそろそろはっきりして欲しいところです。