暇人のドラマ・映画感想ブログ

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朝の連続テレビ小説舞いあがれ! 20週(あらすじ・感想と考察)

朝ドラ舞いあがれ!20週 伝えたい思い あらすじ・感想と考察

 

  桑原亮子    音楽  富貴晴美

 

キャスト

岩倉舞(福原遥)岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二)梅津勝(山口智充)梅津雪乃(くわばたりえ)望月久留美山下美月)望月佳晴(松尾諭)笠巻久之(古館寛治)結城章(葵揚)山田紗江(大浦千佳)御園純(山口紗弥加)秋月史子(八木莉可子)リュー北條(川島潤哉)浦信吾(鈴木浩介)木戸豪(哀川翔)浦一太(若林元太)中山さくら(長濱ねる)才津祥子(高畑淳子)他

 

目次

 

 

第19週のあらすじはこちら↓

 

sahimajin.hatenablog.com

 

 

あらすじ

2月13日 月曜日

昼休み、社長と舞たちが梅津で食事を取っていると、雪乃さんからある人の相談に乗ってあげてくれないかと頼まれる。その男性は金属機械の工場の経営が上手くいっていないらしい。

雪乃さんはその男性にめぐみさんの事をことを説明していると、それを傍で聞いていた女性が話しかけてくる。彼女は新聞記者の御園純と名乗り、ぜひIWAKURAを取材させて欲しいと言う。そして、舞たちは流れで工場を案内することに。

御園は持ち前の取材力と図太さでどんどん取材を進めていく。そんな中、職人の土屋さんはIWAKURAに入ったきっかけやネジへの思いを話す。

女性社員を中心に記念撮影を行い、御園は帰って行った。どんな記事になるのか楽しみな舞たちだった。

短歌を作っている貴司の元に史子が訪れる。

彼女はギャンブル好きの父のせいで高校を中退し、大阪に出てきてからは色々なところで働いてきたのだという。「誰にも話されへん気持ち、短歌にすることで毎日をやり過ごしてきました」そんな時、貴司の読んだ短歌に共感し感銘を受けたのだと話す史子。

そこへ舞が訪れる。物産展のお土産を渡し、貴司に短歌できた?と聞く舞。「1首だけ」と言う貴司にできた短歌を見せてもらう。

水底に 影を預けて 釣られゆきし 川魚らの 形群れおり

歌の意味が分からない舞に、これは本歌取りと言う技法だと嬉しそうに言う史子。共通の話題を持ち、それを理解し合っている二人を見た舞はなんとなく気後れし、デラシネを後にするのだった。

傘を忘れた舞を史子が追ってくる。史子は舞に、『梅津先生と一緒にいると幸せでもっと一緒にいたい。また、今梅津先生は大事な時だから私がもっと支えたい』と言ってくる。

「先生のそばにいること悪く思わんといてくださいね」

何も言い返すことができず、立ち尽くす舞だった。

公式ホームページより

2月14日 火曜日

舞は史子に言われたことを久留美に話す。話を聞き、憤る久留美だったが舞は自分にできることはないと弱気な様子。

そんな舞に久留美は、「どんなときでも自分にできることを探すのが舞やろ」と言うのだった。

リュー北條は新しく書いた貴司の10首を「今までと変わらない」と全否定する。「梅津さんは本当に歌集を出したいと思ってる?」と聞き、歌集を出すのであれば伝わる歌を書かないといけない、でも梅津さんは伝えることを諦めている気がすると言うリュー北條。

最後には「このままでは歌集は出せない」とさえ言われてしまい、頭を抱える貴司。そんな貴司を史子は「先生らしい短歌を作ってください」と励ます。

 

御園の個別の取材に応じる舞。パイロットを諦めたことをもったいないと言う御園に対し、舞は「後悔してません」と笑顔で答える。また、工場や仕事のことを嬉しそうに話す舞の姿を見て、御園は自分の実家も町工場だったのだと話し始める。

仕事以外の恋愛面はどうなのかと聞かれ、言い淀む舞。そんな舞を見て御園は舞を飲みに誘う。

その晩、ノーサイドで飲む二人。好きな人とどうなりたいの?と聞く御園に対し舞は、関係が変わるのが怖い、と返す。

「大事なのは恋愛だけじゃない」という御園。「でもさ、舞ちゃん、後悔しない?」

そう言われ、何やら考える表情の舞。

夜遅くまで短歌を作る貴司だったが、なかなか思うような歌が作れない。そこへリュー北條が現れる。「あと10首なんだよ」と言うリュー北條。

「自分の殻を破って初めて歌人は成長する。一人でも多くの人間に伝わる歌を書いてほしい」と貴司に訴えかける。

「分かりました」と言う貴司にリュー北條は、じゃあ熱く燃えるような恋の歌を書いてくれというのだった。

公式ホームページより

2月15日 水曜日

IWAKURAの女性社員たちが新聞の記事に載る。皆が喜ぶが、舞は男性社員のことが書かれていないことが気になった。

そのことを御園に話すと、御園は男性たちの中で女性たちが頑張っているところが面白いと思ったと言う。男性が多いものづくりの世界で女性が活躍していることはすごい、記事を読んで勇気が出た女性もいると思うと言われ少し納得する舞。

舞は御園から、「伝えたいことがあるならあなたが発信してみたら?」といわれる。

 

うめづで慰労会をするIWAKURAの皆。新聞に自分たちのことももせて欲しかったと言う男性社員の声を聞き、舞はIWAKURAのブログを作ってみませんか?と提案する。

職人たちのインタビューやIWAKURAの今までとこれからの歩み、ネジについても載せることになる。大いに沸く従業員の皆だった。

そんな中、史子がお好み焼きを持ち帰るため現れる。雪乃さんに聞かれて貴司の様子を話す彼女を複雑な表情で見つめる舞。

後日、舞がデラシネへ行くと店に貴司はいなく、史子が店番をしていた。舞が貴司くんの短歌はできたかと聞くと、そういうのもプレッシャーになるんですと言われてしまう。

舞が史子にどうやって短歌の勉強をしたのか尋ねると、史子は歌を書くのに必要なのは『孤独』なのだと言う。そして先生と自分は短歌を通じてお互いを分かり合っている、と嬉しそうに話す史子を見て、舞は少し泣きそうになるのだった。

 

夜、舞が窓を開けるとそこには貴司がいた。「今日、七夕やで」と言われ、二人で夜空を見上げる。

貴司は苦しそうに、「なんで短歌を作ってるのか分からなくなった」と言う。そんな貴司に舞は、貴司が五島で初めて作った短歌の話ををする。この歌を思い出すとあのときの五島の情景や、思い出がはっきりと思い浮かぶと。「短歌にしたら一瞬が永遠になるんやな」「私、貴司くんの短歌好きやで」

窓を閉めようとする舞を呼び止め、「舞ちゃんありがとう。おやすみ」と言う貴司。

舞は窓を閉め、貴司とのやりとりに胸を詰まらせるのだった。

公式twitterより

2月16日 木曜日

なかなか眠れず、寝不足気味の舞。その様子を見て心配するめぐみさんだったが、舞は大丈夫!と元気そうにして見せるのだった。

恋の歌が詠めない貴司の居ぬ間のデラシネで、しびれを切らしかけるリュー北條とそれをなだめる史子。

史子は今までの歌の中に1首だけ恋の歌があると説明する。それは貴司が舞に贈った歌だった。【君が行く 新たな道を照らすよう 千億の星に 頼んでおいた(本歌取りで下敷きになっているのは狭野芽娘子の恋の歌)】

 

舞はIWAKURAのブログのため笠巻さんにインタビューをお願いするもなかなか了承してもらえない。そんな笠巻さんを舞は、ネジは残るけれど人の気持ちは残らない、「私、ほっといたら消えてしまうその気持ちをなんとか残して伝えたいんです」と説得する。

笠巻さんは入社した当時のことからゆっくりと懐かしそうに語りだす。

その日の夕方、舞はデラシネには行かず2時間もかけて夕食のビーフシチューを煮込んでいた。そんな舞を見てめぐみさんは、もうちょっとわがままになったら?と言う。「ほんまに人を好きになることは一生に何回もない。その時くらい自分の気持ちのままに動いたらええねん」と助言する。

その言葉に動かされて舞は家を出でデラシネに向かうが、道中で史子とばったり会う。

舞は史子に、先生をどう思っているのかと聞かれ何も答えることができない。また、史子の「私は自分の気持ちを伝えます」という言葉に気圧され、来た道を戻ってしまう。

一方、デラシネに向かった史子は貴司に告白をする。「私、先生の灯火になりたいです。ずっと傍におって先生のこと明るくしたりあっためたりしたいです」

貴司はそれをごめんと断る。秋月さんのことはすごい歌人だと思っていると伝える貴司に史子は「(私じゃだめなのは)舞さんが好きやからですか?」と聞く。何も言うことができず苦しそうな貴司だった。

公式twitterより

2月17日 金曜日

貴司は新しい歌を作れなかったとリュー北條に伝える。それを聞いたリュー北條は「君が行く 〜」の歌が本歌取りであることを指摘し、貴司に「もっと心の奥までさらけ出せ」「人の心を揺さぶる歌を作ってくれ」と訴える。

「さらけ出して人とぶつかるのが怖い」と言う貴司に、リュー北條は「(うわべだけの付き合いじゃ)もったいないよね」と言って帰っていくのだった。

舞は完成したブログの記事を笠巻さんに見せる。それを満足そうに見て、「ええ置き土産になるな」と言う笠巻さん。それを聞き驚く舞。

数日後、話は他の職人にも伝わる。「ずっと一緒に働けると思ってたわ...」と残念がる章。

デラシネにひどく酔っ払ったリュー北條がやってくる。開口一番、「なんで書かないのよ」と言われ、「書かないんじゃなくて書けないんです」と返す貴司。リュー北條は「相手が一人でも書けないくせに」と追い討ちをかける。

その人を思って書け。そういう歌が大勢の心を打つんだよ」と倒れながら言うのだった。

舞の家に史子が訪ねてくる。史子は舞の部屋で貴司が舞に贈ったハガキを見つける。そして、この歌は本歌取りであり、元の歌は情熱的な恋の歌であることを舞に教える。

舞の背中を押した史子は、泣きながら晴れ晴れとした面持ちで帰って行った。

舞は貴司の想いを知り家を飛び出す。夜の街で貴司を探しながら貴司との今までを思う舞。

公園で貴司を見つけた舞は「会いたかった。会って好きって言いたかった」と想いを伝える。

そして、今までの関係が壊れてしまうことが「怖かった」と言うと「僕も怖かった」と言う貴司。「恋人になりたいと欲張ったら一本幸せが切れそうで。けど、ずっと好きやった」お互い歩み寄り、抱きしめ合う二人。

目をこらす 見えない星を 見るように 一生かけて 君を知りたい

公式twitterより

今週の感想・考察

今週はお話がひと段落、一区切り着きました。おめでたい、というのもありますが収まるとこ収まったか、という感じの方が強いです。あまり熱量が多くなくしっとりとした告白シーンも二人らしくていいなと思いました。

今週のキーになったのは秋月さんとリュー北條ですよね。

秋月さんは若干貴司を過大評価していた感はありました。きっと貴司のことも好きなのでしょうが、それ以上に貴司の短歌が好きだったのだと思います。

また、秋月さんは短歌は孤独がないと書けないと言っていましたがそこは秋月さんの読み違えですね。少なくとも貴司くんが初めて短歌を書いたときは舞と久留美がそばにいたので...。貴司くんにとっての短歌は影よりも光の要素が強い描かれ方をしていると個人的には思います。

リュー北條はアク強めの普通にいい人でした。きっと、出版社と歌人の間で頑張ってきたという設定っぽいなと思いました。良い編集者なんでしょうね。これで貴司くんの歌集が売れたら実力が証明されそうです。

2週間以上、舞と貴司の関係性がポイントになっていたのでこれからは何に焦点が当たるのでしょうか...。来週は新たな波が期待できそうです!