暇人のドラマ・映画感想ブログ

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朝の連続テレビ小説舞いあがれ! 17週(あらすじ・感想と考察)

舞いあがれ17週 大きな夢に向かって あらすじ・感想

 

キャスト

岩倉舞(福原遥)岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二

梅津雪乃(くわばたりえ)望月久留美山下美月)笠巻久之(古舘寛治)結城章(葵揚)山田紗江(大浦千佳)荒金正人(鶴見辰吾)才津祥子(高畑淳子)他

 

目次

 

第16週のあらすじ⇩

 

sahimajin.hatenablog.com

 

あらすじ

1月23日 月曜日

月日は流れ4年後の2013年夏、舞は営業部のエースとしてIWAKURAを支え、忙しく働いていた。

舞が営業先から戻ると、社長は原材料の仕入れ業者と話をしている。商品の受注が増え、仕入れる鉄の量も増やしたのだった。人も機械も増やしたいものの、以前働いていたほとに声をかけても断られてしまったのだとという。舞は自分が以前梱包をやっていた西口さんと入江さんに声をかけてみると言う。

貴司君は八木さんからデラシネを引き継いでから以前のように子供たちに店を解放していた。そして自らも短歌の制作に邁進していた。

退勤後、デラシネに顔を出す舞。貴司君は舞に自分の短歌を長山短歌賞に応募しようと思っていると話す。応募して、批評してもらって、もっといい短歌が作りたいのだと言う。

二人で夕食のナポリタンを食べ、他愛もない話をしながら一緒に時間を過ごした。

家に帰って、お父ちゃん(の仏壇)に新しい仕事をもらった報告と、会社が成長していること、そして自分が夢見向かって一歩踏み出したことを話す。

梱包の西口さんと入江さんが戻ってくる。二人は舞の熱心なお願いに根負けしたという。皆でまた働けることを喜びあう。

舞は社長を呼び出し、これに参加しないかと「航空機産業参入支援セミナー」のパンフレットを見せる。「難しいことだからこそIWAKURAの皆と挑戦したい」と前向きに参加を進めるも、社長はリスクが大きい、と乗り気ではない。

舞は浩太さんが「一歩ずつ登って行ったらいつかは山の頂上にたどり着ける」と言っていたことを話し、「IWAKURAにとっての山の頂上は航空機の部品、作ることやないの?

私はお父ちゃんの夢を叶えたい」と言うのだった。舞の言葉に動かされ、頷くめぐみさん。

公式ホームページより

1月24日 火曜日

休日、デラシネでは子供達と一緒に舞と貴司君も思い思いの時間を過ごしていた。舞は貴司君の応募する短歌選びに付き合う。子供達に帰り際、二人は付き合っているのかと聞かれると顔を見合わせて「子供の頃からの友達や」と答えるのだった。

舞は短歌賞に応募する封筒に思いが届くように、と願掛けをする。その様子を見た貴司君は結構プレッシャーがあったと口にした。「短歌は僕の全てでそれを賞に出すってことは全力でぶつかるってことやから。けど短歌に込めた思いが伝わったらそれでいいんやな。」しっかりと頷く舞。

ノーサイドで会うめぐみさんと悠人。めぐみさんは会社の現状を報告し、この後航空機のセミナーに行くことを話す。悠人はそれを聞き、生前浩太さんが航空機の部品を作る夢を話していたことを思い返していた。

セミナーに参加する舞とめぐみさん。航空機の部品を作るという高いハードルを乗り越えるにはどうしたらいいかという質問に、舞は複数の会社が協力して製品を生み出せばいい、と答える。

セミナー後、先ほどの舞の発言に興味を持った菱崎重工の重役、荒金が舞に声をかける。先ほどの意見は本当に実現できると思っているのかという荒金に対して、舞は実現可能だと堂々と自分の考えを述べる。そんな舞を面白いという荒金。

夕方、デラシネによる舞。貴司くんに今日あったことや夕飯の献立のことなど他愛もない話をするのだった。

後日、舞が営業先から戻ると山田と藤沢に菱崎重工のお偉いさんが来ている、ということを知らされる。

公式ホームページより

1月25日 水曜日

荒金はIWAKURAを訪れ、舞と社長に航空機の新型エンジン用ボルトの施策を提案する。正式な発注を見据えた試作と言われ驚くも、断ろうとする社長。舞はそんな社長を制して図面を見せてもらう。検討したいと言う舞。

社長は「なぜうちに(この話をしたのか)?」と訊ねると、荒金は中小企業が本当に航空機産業に参入できるのか、そして舞の言っていたIWAKURAの優れた技術を証明してほしいからだというのだった。

職人たちを集めてボルトの図面を見せるも皆、口を揃えてかなり難しいと話す。そんな彼らに舞は、難しいからこそIWAKURAでやりたいと話す。「施策が成功すればイワクラは成長できると思う」と言う舞を見て、笠巻さんは先代社長の姿を思い出していた。「お父ちゃんも頑固やったけど、あんたそれ以上やなぁ」「そこまで言うんやったらできることをやろう」と言い、社長のOKも出て無事試作をすることに。

その晩、めぐみさんは浩太さん(仏壇)に航空機の部品を試作することになったことや舞が頑張っていることを涙ながらに話す。

雪乃さんがお土産を片手にめぐみさんを訪ねてくる。二人はお茶を飲みながら仲良く子供達の話題でおしゃべりをするのだった。

舞と職人の皆は難しい試作に日々励んでいた。使い慣れない金属のため、最適な加工方法を探す章たち。

舞は航空機部品の製作の本格参入に向けて、製造するのに必要な認証規格(JISQ9100)の取得の準備も着々と進めていた。

公式twitterより

1月26日 木曜日

休憩時間、職人たちは今回の試作に必要なニッケル基合金の加工が難しいと口々に言う。笠巻さんが永井さんのところはニッケルを扱っているため頼んでみようと提案する。舞は長井さんの会社で働く小森さんのことを思い出していた。(第15話参照)

梅津で舞と笠巻さんが長井さんを待っていると、代わりに小森さんが現れる。二人は航空機部品の試作のために長井さんのところの機械を使わせて欲しいと頼む。舞は、浩太さんの夢だったこの試作を絶対に成功させたいのだと話す。小森さんは長井さんがいいなら、と了解するも、舞にあくまで先代社長と笠巻さんのためだと釘をさす。

長井さんに手伝ってもらい試作を重ねる章や舞。そこで、長井さんは工場をたたむことにしたと聞く。また、小森さんは未だ再就職先が決まっていなかった。

社長は小森さんを呼んで、IWAKURAに戻ってこないかと言う。しかし、小森さんは以前リストラされた時つらくて悲しかったと口にする。それに対してめぐみさんは謝り、「もう誰も辞めさせたくない。だから皆が気持ちよく働けるように会社を変えてきた」

「1日だけイワクラに来て、今のイワクラを見て(どうするか)決めてほしい」と提案する。

五島では浦さんが知嘉島の未来を考える会を発足し、この島に来てくれる人を増やすためにどうしたらいいか意見を募る。だが、いつものメンバーは皆好き勝手なことを言って話が進まない。そんな中、さくらさんの何気ない一言から思いついて、豪さんが釣り教室を開くことを提案する。祥子さんは舞にも相談するといって電話をかけ、電話に出る舞。舞は一連の話を聞き、賛成する。また、営業先で五島の話をすると反応がいいというと島の皆も乗り気になる。

1本の電話で元気をもらい、舞は仕事を再開するのだった。

公式twitterより

1月27日 金曜日

舞たちは長井さんの工場で試作を重ねるも中々成功しない。見かねた小森さんが機械を使う着眼点を変えたらいいのではと指摘してくれ作業を手伝う。

工場をたたむことにした長井さんの送別会が内々で開かれる。明るい雰囲気の中、舞と笠巻さん、章、小森さんは無事圧造(加工)はできたが転造(加工)はどうするのかと話す。IWAKURAにはチタンが加工できる丸ダイス【ネジを加工する時に使う切削道具】がないのだという。

小森さんがIWAKURAに戻ってくる。また、航空機部品の試作に関わりたいと言う小森さんに「喜んで」と言う舞。

試作のボルトの転造加工のため笠巻さんの昔の先輩の工場を訪れる。試作チームは機械を微調整しながら試作を繰り返す。

(舞はこの航空機部品の試作を『IWAKURA・夢プロジェクトと名付け、日誌をつけ続けていた。)

数日間の試行錯誤の末、ボルトが完成する。歓喜に沸くIWAKURAの皆。

舞はデラシネに行き、貴司君に試作が完成したことを報告する。

そこへ一本の電話がかかってくる。電話を手に取り名乗る貴司君だが、切れても動こうとしない。貴司君の短歌が長山短歌賞を受賞した知らせだった。二人は文字通り手を取り合って喜びあう。舞は久留美に知らせるために電話をかけるも彼女は出ない。

その頃、久留美は八神先生に婚約指輪を渡されてプロポーズをされていたのだった。

その夜、舞とめぐみさんが食卓を囲んでいる頃、悠人が何やら不穏な雰囲気を醸しながら家の外を通り過ぎて行った。

公式twitterより

今週の感想・考察

今週のストーリーは正直なところ日曜劇場感が要所要所にありました。舞ちゃんが「皆で頑張りたい」と「亡き父の夢」を何度も引き合いに出してくるところがそれっぽかったです。少しくどいなという感じはありましたが、試作は成功したので良かったですよね。

それとは対照的にデラシネのシーンは和やかで夢プロジェクトの正反対をいく感じがしました。時間の流れ方がゆったりしていて物語の休憩所の役割も果たしてくれていましたし、何よりデラシネのセットがまた見られて良かったです。

また、今週は舞ちゃんと貴司くんの関係性をはっきりさせる週でもありました。子供に聞かれた時も間髪入れずに余裕感バッチリで否定していましたし、親同士も子供同士をくっつけようとは微塵も思っていない様子が伺えました。このままこの関係性が続いていくのか、もしくは今週は伏線のような働きでこれから動きがあるのか、見所です。

個人的な意見としては、貴司くんは舞ちゃんに友情以上の感情は持っているように思います。それが愛情なのかはわかりませんが一人の大切な人、という位置付けにいそうです。このままの関係性でも良さそうではありますが....。今後に期待です。