暇人のドラマ・映画感想ブログ

ありきたりですがドラマ・映画の感想と考察を。

朝の連続テレビ小説 舞いあがれ15週(あらすじ・感想)

舞いあがれ15週 決断の時 あらすじ・感想

キャスト

岩倉舞(福原遥)岩倉浩太(高橋克典)【回想】岩倉めぐみ(永作博美)岩倉悠人(横山裕)梅津貴司(赤楚衛二)梅津勝(山口智充)梅津雪乃(くわばたりえ)柏木弘明(目黒蓮)望月久留美山下美月)才津祥子(高畑淳子) 他

 

目次

 

第14週のあらすじ⇩

 

sahimajin.hatenablog.com

 

あらすじ

1月9日 月曜日

五島では浩太さんが亡くなったと連絡を受けた貴司くんが祥子さんの家にやってくる。二人は東大阪へ向かう。

葬式が終わり家に戻る岩倉家と梅津家。今までありがとうございましたと頭を下げるめぐみさんに雪乃さんは気遣いの言葉をかける。

めぐみさんと祥子さんは遺影を前にしながら座る。めぐみさんは涙を流しながら祥子さんになんでお父さんが死んだ時耐えられたのかと聞くと、祥子さんは小さいめぐみをちゃんと育てなきゃと必死だったのだと答える。

その夜、悠人はめぐみさんに「工場どないすん?」と問う。今聞くことではないと舞は兄をたしなめるが、「売るのが一番ええで。」と続ける。それに対してめぐみさんは「お父ちゃんは(工場を)売るつもりはなかった。立て直すことだけ考えてた。その気持ちを大事にしたい。」と答え、もう少し考えたいと言う。

悠人は自室で、父と最後に口論したことを思い返していた。そこへ祥子さんが部屋に訪れる。祥子さんは悠人の会社を売ったほうがいいという意見を聞いて、よく話し合えばいいというのだった。

後日、めぐみさんは銀行の担当者と今後の工場の経営について聞かれる。継ぐ人が今はいないと言うと、会社をたたむ選択肢もあると言われてしまう。しかし、それはしたくないというめぐみさん。話し合いに同席した舞は、やむなく社長代行になることになった母の不安そうな表情を隣で見つめていた。

家に帰ってきた舞は玄関に父の靴を見つけ、そこであった父との他愛もない会話や出来事を思いだす。泣き出す舞。そこへめぐみさんが帰宅する。「お父ちゃん、もうおらん。」と言う舞をめぐみさんは抱きしめ一緒に涙を流すのだった。

公式twitterより

1月10日 火曜日

めぐみさんは会社をどうしていくのか決断を迫られていた。

朝、祥子さんからめぐみさんが仕事のため早くに家を出たと聞く舞。お母ちゃんの力になりたいけどできることがあまりないと言う舞に祥子さんは探せばできることはあると言い、二人の弁当を持たせてくれるのだった。

経理の古川さんが会社を辞めることになる。今までの感謝を伝えるめぐみさん。

その日の夜、梅津でめぐみさんは笠巻さんに会社の今後について相談する。

「できることなら会社を続けたい。でも続けるとしたら私が社長になるしかなくて、それは無理だと思う。」と言うめぐみさん。それに対して、笠巻さんは「先代から社長が工場を継いだ時自分は無理だと思った。けれど社長は30年も工場を守り、こんなに大きくした。すごいことだ。でも、こんなに頑張らなければまだ元気だったかもしれない。」と言う。そして「無理することはない。自分と舞ちゃんのこともよく考えて。」と彼女を慮るのだった。

会社の事務所を訪れた舞は、一人でたくさんの資料を整理しようとするめぐみさんを見つける。祥子さんの言葉を思い出し自分にもできることはある、と手伝う舞。

章が弔問に訪れる。これからIWAKURAはどうなるんですか?と問う章にめぐみさんはたたむわ、と答える。それを聞いて舞は驚く。

舞はめぐみさんに対して、まだ工場が助かる方法があるかもしれない、私も手伝うから、と言い続ける。しかし、めぐみさんは「お父ちゃんやったら立て直せる方法があったかもしれない。けど、お母ちゃんには無理や。」と少し疲れた様子で言う。

柏木から電話がかかってくる。心配する様子の彼に舞は工場をたたむことを話す。そして「しんどい、でもお母ちゃんの方が辛いのにどうしたらいいのか分からない」と言うと、彼は「パイロットになって親孝行すればいい。」と返すのだった。

後日、めぐみさんは社員を集めてIWAKURAをたたむことにした、と報告する。そして、買収先が決まるまで今ある仕事をやってもらいたい、お願いしますと続け頭を下げるのだった。

公式twitterより

1月11日 水曜日

会社を畳むことに決めためぐみさんは従業員に後日、信金の人が工場の視察に来ることを伝える。

明日、五島に帰ると言う祥子さんにめぐみさんは、来てくれてありがとうと感謝を伝える。また、どうして父が亡くなった時お母ちゃんは船の仕事を引き継いだのかと尋ねる。それに対して祥子さんは二人の思い出が詰まっていて売る気になれなかった、今でも船に乗ると二人で働いている気がすると答える。何かに気づいたような表情をするめぐみさん。

舞を心配して話を聞く貴司くんと久留美ちゃん。以前、柏木に「パイロットになって親孝行すればいい」と言われたことを話し、それに対してお母ちゃんを置いて自分だけ前に進んでいいんだろうかと言う舞。それを聞いた久留美ちゃんは夢を諦めるの?と猛反対する。

お母ちゃんを置いていけないし工場がなくなるのも嫌だと舞に貴司くんはそうしたらいいと言う。「とびうおは水の中おってもとびうおや」と舞にエールを送るのだった。

翌日、祥子さんと貴司くんは五島に帰って行った。

舞は会社の事務所で浩太さんが日々つけていた歩みノートを見つける。その中には舞のことも書かれていて、パイロットになることを応援してくれていた。「ごめんなお父ちゃん」とつぶやく舞。

舞は悠人の所に訪れ、IWAKURAに投資してほしいと頭を下げるが断られる。理由は会社の経営者がめぐみさんではやっていくのは無理だからだという。自分も手伝ってお母ちゃんを支える、と舞は言うが悠人は反対する。お兄ちゃんは工場なくなってもいいの?、なくなったらもう会えないのだという言葉を舞が持ち出すと悠人の癇に障ったのか二人は口論になる。自分でどうにかする、と出て行ってしまう舞。

その晩めぐみさんは舞の部屋に行くと浩太さんの歩みノートを見つける。歩みノートを読んで浩太さんを思い出す。

翌朝、視察前に早めに工場へ向かう二人。すると、すでに従業員が総出で機械や工場の掃除をしていたのだった。そんな様子を見て涙ぐむめぐみさん。

その日、働いている従業員や稼働する工場を見ながらめぐみさんは舞に、

「お母ちゃんまちごうてた。会社潰せへん。続ける。」

と自分の決意を口にする。それを聞いて涙を流す舞だった。

公式twitterより

1月12日 木曜日

めぐみさんは会社を続けることにしたことを銀行の人に話す。また、当面の会社の運転資金は浩太さんの生命保険金を当てると告げる。めぐみさんの覚悟を汲み取った銀行員は従業員の給与削減、人員整理をするようめぐみさんに言い渡す。

後日、めぐみさんは社員を集めてIWAKURAを得ることをやめ、自分が経営を引き継ぐことにしたと告げる。そのことで従業員はリストラについて不安をあらわにし、前社長がリストラしなかったことを引き合いに出す。そんな皆に笠巻さんは、社長はリストラをさせまいと皆を守って亡くなった、だから自分たちも覚悟をするべきだと言うのだった。

めぐみさんは舞を誘い二人は梅津へ。たくさんの仕事を抱え頑張るめぐみさんに舞は、何かあったら抱え込まないで相談してと心配し言葉をかける。

お得意の取引先から奥さんが経営者になって先行きが不安だ、と取引を切られてしまう。めぐみさんと藤沢くんは会社に直接出向くも取引はなくなってしまった。

その晩、不安な気持ちを抱えた舞は柏木に電話しようとするも思いとどまってしまう。

その頃めぐみさんは従業員の履歴書を見ながら、誰をリストラするのか熟考していた。

そして、一晩かけて3人に絞り込む。

翌日、めぐみさんは3人を一人ひとり呼び出し会社を辞めて欲しいということと、再就職先は一緒に探すということを伝える。二人はショックを受けながらも了解してくれたが、残る一人は退職を拒むのだった。

公式twitterより

1月13日 金曜日

舞はリストラする3人の再就職先を根気強く探していたが、なかなか受け入れてくれる会社が見つからない。

8月に入り、めぐみさんが取引先で2人の再就職先を見つけてくる。

舞は絶対に会社を辞めないという小森さんと話をしようとするも全く取り合ってくれない。その様子を見ていた笠巻さんは、多分プライドが傷ついたのかもしれない、納得のいく職場が見つかれば本人も退職を受け入れてくれるかもとアドバイスをする。それを聞いて舞は小森さんに会う職場を探そうと自分の足で出向くも、なかなか見つからない。

たまたま帰宅途中にあったうめずの常連の職人さんたちに舞は、従業員を受け入れてくれる会社を探していることを話す。すると一人が当てがあるかもしれないという。

後日、小森さんに舞は再就職先を見つけたことを話す。そんな舞に小森さんは、自分が作って初めて社長に褒められたネジを見せてIWAKURAで働いていることが誇りだと話す。そして、自分が辞めないとIWAKURAが潰れてしまうことを分かっている、だから辞めると言う。その言葉を聞いて舞は、「(小森さんに)戻ってきてもらえるよう精一杯頑張る」と約束する。

舞が家に帰ると柏木がいて、話をしようと言う。これからどうするのか聞かれ、舞は航空会社の内定を辞退すると話す。柏木は舞に「今(パイロットになることを)諦めたらきっと後悔する」と言うが、舞は

「そう、きっと後悔する。でも、今ここを離れたらきっと後悔する。

 今一番大事なことはお母ちゃんを助けて工場立て直すことなんや。」

と自分の意思は決まっていた。「かすかにそんな気がしてた。そういう舞だから好きだった」と言う柏木。二人は互いを応援する言葉を掛け合い、別れを告げた。

家に帰り、航空学校の写真を見ながら涙を流す舞。様子を心配するめぐみさんに柏木と別れたと言う。めぐみさんは何か言いかけるも、舞はそれを遮って小森さんとした約束について話す。「一緒にがんばろ」という舞にめぐみさんは「ほんまにええの?」と聞く。舞はうなずき、抱き合うのだった。

公式twitterより

今週の感想・考察

先週から続いて今週は悲しいムードの始まり方でした。めぐみさんの憔悴ぶりは見ていて胸が痛くなりなした。この時祥子さんがそばにいてくれたことが大きな救いになっていたでしょう。

また、会社をどうするかが今週のテーマだったと言っても過言ではありません。続けるのか、潰すのか、売るのかと喪中の岩倉家には大変な問題でした。決断を迫られためぐみさんのそばに舞がいてあげられたのはいいことだったと思いました。

脚本もリーマンショックを軸にあまり不自然なく(舞の就職延期や経営不振etc)展開されていて、浩太さんの死も受け止めやすい流れでしたし、舞の苦渋の決断もしょうがないよなと思える最後でした。

柏木くんとの別れの理由も「目指すものが違った」と言っていて、二人の関係は恋愛関係よりもソウルメイトに近いものがあったのかもしれません。だから連絡を取り合う回数が少なくてもよかったのかなと...。

このまま舞ちゃんは工場にとどまるのか、または一区切りついたらパイロットを目指すのか見所になってきそうです。題名的にはパイロットになった方が良さそうには思いますが...。どちらにせよ幸せになる方向に進んで欲しいです。