暇人のドラマ・映画感想ブログ

ありきたりですがドラマ・映画の感想と考察を。

韓国ドラマ ユミの細胞たち2(あらすじ・感想)

題名 ユミの細胞たち2/Yumi's Cells Season2

キャスト キム・ゴウン、ジニョン(GOT7)、アン・ボヒョン、ピョ・ジフン(PO )

     シン・イェウン 他

オススメ度120% 

・ラブコメが好きだけどいつもとは違ったものが見たい人

・ドラマとアニメーションの両方を楽しみたい人

・キムゴウンの演技や雰囲気が好きな人

にオススメ

 

あらすじ

ユミはウンに別れを告げられてしまいます。そんな傷心なユミへアプローチをかける同僚のユ・バビ。次第にユミもバビに対して好意を持ち始めて…。

ストーリー感想

ユ・バビーという人物と二人の始まり

始めはバビーをいい人と認識していたユミ。全く関心がないというわけではありませんでしたがそれだけです。(初めて会った時の無表情モブよりは良くなりましたが)彼に告白をされ、始めは愛細胞(サラン)が目覚めていなかったため断るユミ。しかし彼を意識しだすうちに彼の言動や行動が気になり始めます。

次第に二人の形勢は逆転するのが面白いところ。バビーのど直球な告白はユミの細胞たちを振り回します。

結局ユミは感性細胞のハートフィーバータイムにバビーへ告白し、愛細胞は「降伏」という形をとります。

バビーと付き合い始めたユミは今更ながら彼の人間性について分からなくなります。キスで開いたワームホールでバビーの村へ行くとそこは今まで見たことのない陽気でロマンあふれる新しい世界でした。バビーの摑みどころのなさはここから来ているのでしょう。

 

二人の恋愛

こうして二人の交際はスタートします。それはあまりにも完璧すぎて、不安細胞が「1ヶ所くらい欠点があればいいなと思う。」と漏らしてしまうほどでした。ユミはウンと付き合っていた頃とは別人のように穏やかな付き合いを進めていきます。

バビーは完璧な彼氏でしたが、ユミが退職した時何も言及しなかったり、ユミがウンと会っても触れようとしなかったりとある意味ドライにも見えました。ウンとは正反対で、そこがバビーという人間なのかなとも思います。 

そんな完璧彼氏バビーも彼女の父親は手強い相手だったようでなかなか手こずっている姿が人間味があって良かったです。

ユミはバビーの前とウンの前では違った印象を持ちました。年を重ねたからというのも一つの理由かもしれませんが、バビーの前では以前よりも感情の起伏が少ないような気がしました。

 

ユミの作家になるという夢

実家に帰ったユミは昔もらった賞状などを取り出して見返します。それから昔思い描いていた作家になるという夢を思い出し、「今の自分自身」でその夢と向き合う決意をします。そしてあっさりと会社を退職し、作家を目指すことにします。

なかなか芽が出ず一時はあきらめかけますが、バビーの支えもあり見事作品が公募展で出版社の目に止まります。

風変わりな人たちと関わりながら執筆を進めていくユミ。仕事をしているユミはだんだんと自立していっているように見えました。これがバビーとの関係が変化する時期に重なっていきます。

 

気持ちのすれ違い

済州島に転勤になったバビーと遠距離恋愛になり、済州島を訪れるユミ。そこでユミはバビーと親しくする同僚のダウンを見て嫌な気持ちになりますが最初はスルーします。しかしここら辺から以前のユミのめんどくさい女の性が再発。(笑)バビーが彼女にする一挙一動を見て、もやもやした気持ちを募らせていくユミ。

「私を好きになったのはいつからなの?」と聞くユミに対してバビーははっきりとした返答をしません。私はここら辺から二人のすれ違いが始まったと考えます。ダウンがきっかけではあるものの原因というわけではなく、ユミ自身が自分自身が持つバビーへの思いに少し懐疑的になったのかもしれません。

決定打は付き合って3年目のクリスマスです。やはり女の勘は鋭くバビーの気持ちの揺れを見抜いたユミは一時は思い留まろうとしますが結局バビーに別れを告げます。これはバビーが気の毒だとは思いますが、ユミの性格を考えるとしょうがないのかなと思います。どこまでが妥協できる範囲でどこからがダメなのかは人によって違いますから。バビーとユミはそれが違ったということなのでしょう。

 

プライム細胞の交代

バビーとの別れで“怒り”に変わってしまった愛細胞はプライム細胞の交代を余儀なくされます。愛細胞に対して「私はただ幸せに生きたいだけ。」というユミ。ウンと別れた時に比べて格段の成長がうかがえます。

プライム細胞が作家細胞へ交代したユミ。より一層執筆活動に勤しみます。この辺りからユミの自分軸の生活が確立したように見えます。

一方、別れた後もユミのことが忘れられなかったバビーはユミにまだ好きだといい二人は復縁します。しかし、復縁してからはお互い顔色をうかがうようになり結局はうまくいきません。ユミはバビーに「もう好きではない」と言って別れます。なぜならユミには愛細胞がいなかったからです。つまり、もうユミにとって恋愛は必要要素ではなくなっていたのでしょう。

 

 

新しい細胞たち・新設定

・ユミの健康を司る細胞たち【皆マスク着用】

・ハートフィーバータイム(ep2)

・舌細胞(ep3)

・バビーの細胞たち

・深いキスをすると舌細胞同士の部屋が繋がる(ep4)

・サラサラ細胞【髪を伸ばす細胞】(ep4)

・バビーの背骨峡谷・H2惑星(ep6)

・オーロラ【未来とテレパシーのやり取りができる】(ep7)

・パンパン細胞(ep7)

・翻訳細胞(ep7)

・細胞たちは呪われると変化をする(ep10) 

  ファッション細胞→ダサい細胞  ケチ細胞→与える木細胞 

・マナー細胞(ep13)

 

最後に

 愛細胞は1年ぶりに無事にユミの村へ戻ってきました。物語は“理由は分からないけれど、なんでもいい。愛細胞が戻ってきてユミはもっと幸せになる準備ができたから”と締められます。

 エンディングでは新しい男性の名前を出して続編を匂わせています。ウンもまだユミに未練タラタラですがどうでしょうか。

 シーズン2は恋愛以外の要素が色濃く描かれていてユミの人間としての成長を見ることができました。逆に人間関係で悩んだり恋愛で落ち込んだりというのはシーズン1に比べて少なかった気がします。人間が出来てきたということですかね(笑)。もしシーズン3があるとするならば結婚ということになるのでしょうか?恋愛が重要でなくなった今、話がどう展開されるか気になります。

 

 シーズン1に引き続き、ファンタジーとリアルが融合された新鮮な作品でした。アニメーションはもちろん小道具や服装など隅々までどれも可愛いので視聴がまだという方に是非見てもらいたいです!